泉州の水なすってどんなナス?特徴や魅力をご紹介 | 漬物のさのや
●泉州の特産品、水なすとは
●栽培・収穫方法や時期
●いい水なすのみわけ方、さのやのこだわり
泉州の特産品、水なすとは
南大阪の夏の風物詩、水なすとは
水なすは、ナスの中でもみずみずしさに特徴を持つナスの品種の一つ。主な生産地は大阪府南部の岸和田市、和泉市、泉佐野市、貝塚市といった、昔から「泉州」と呼ばれる地域です。
水なすの一番の特徴は水分の多さ。
質量の約90%を水分がしめ、手で絞ると水分がしたたり落ちてくるほどです。
また、他のナスに比べて灰汁(あく)が少なく皮も薄いため、そのまま食べられることも特徴。
シャクッとした独特な食感とジューシーな果肉は、水なすが他のナスと比べて高級品とされる一番の違いです。
そして、ぬか漬けとして発酵させることで、そのうまみとほなかな甘みがより一層きわ立ち、地元では古くから漬物として食べられてきました。
今ではその知名度は全国区。関西では、夏のお中元などのギフトの定番として愛されています。
南泉州で生まれた水なす、その発祥と歴史
水なすの発祥は、江戸時代とも室町時代とも言われており始まった時代には諸説ありますが、生まれた場所は泉州地であることに間違いはなく、泉佐野市上之郷近辺が有力とされています。
水なすは、栽培に適した環境が限られ育成が難しいことも特徴です。
泉州地方は、昔から米を育てる農業用水として、狭山池、久米田池、光明池といったため池が多いことでも知られています。
地形上海に近いことからその地下水にはかすかに海水がまじっており、水なすが育つのに必要なたっぷりの水分と、適度な塩分が備わっている数少ない地域。また、大阪の中でも南に位置していることから比較的温暖です。
そういったさまざまな条件が重なり、水なすがこの地域に適していったと考えられています。
そのため、日本の他の地域でも栽培を試す農家もありますが、なかなかうまくいかないようです。
水なすが収穫できる時期や栽培方法
栽培方法によって多少異なりますが、水なすが主に収穫できるのは2月中旬〜10月にかけて。
まさに夏が旬の野菜です。栽培方法は、ビニールハウス栽培と露地栽培が中心で、それらに比べると数は少ないですが、加温したビニールハウスでの栽培も行われています。
やはり旬の季節に食べるのがおすすめです。
いい水なすの見分け方と、さのやのこだわり
質量の大変を水分が占める水なすは、しっかりと水分を含んでずっしりと重いものがいい水なすです。
また、つやつやとしていて深い紫色をしているものがおすすめです。
さのやは、店主自らの目で選別した新鮮な野菜のみを用いて漬け込みを行うため、歯ごたえや味わいにその差が出ます。
良い野菜がない時は仕入れないこともあります。
また、塩は自然塩を使用し、調味料はできるだけ最小限の量に限り、防腐剤は使用しておりません。
すべて受注生産で、旬の野菜をなるべく自然の形で商品にし、お客様に届けるのがさのやのポリシーです。
ぜひ一度味わってみてください。
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